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The Great Reset Of JAPAN(プロローグ) 日本の歴史的再生方法!

The Great Reset of JAPAN

 

序章

 

日本という国は、ずっと長い長いトンネルに入り込んだまま暗中模索を続けている。一体いつになったらトンネルの終わりが見えてくるのだろう。もう永久に経済大国再生への出口を探し出せないのかもしれない。かつて、イギリスは産業革命をきっかけに世界の覇権を握った。18世紀の後半に入ってのことである。そして7年戦争によって世界の商業の覇権を握り、植民地政策により商圏は世界に広がった。イギリスの覇権はこうして19世紀の後半まで続くのである。しかし、そんなイギリスでさえも19世紀の後半に経済の停滞期に入っていく。 

 その後のイギリスはアメリカに覇権を譲り、かつてのような大きな経済成長は望めなくなった。一つの国の経済には成長期があり、成熟が極まれば停滞期が訪れ、その後においてはその国の努力によって大小はあるが緩やかな上昇を続けていくことが多い。イギリスはそのいい例である。日本もかつては JAPAN as NO1と言われるほど成長を遂げたが、1990年代に入って停滞期が訪れ、それは現在も続いているのだ。残念ながら日本の成長期は、あまりにも短かかったために覇権を握るまでには至らなかった。具体的に表現すれば、日本は覇権国アメリカを超えることが出来なかった、ということである。 


 ただ、一度停滞期を招いたとはいえまだまだ日本には潜在的な可能性が残っていると思う。これからの政策次第でまだまだ世界の超大国、技術大国として活躍できるはずである。新たな政策を断行し日本をもう一度リセットし、超大国と言われた経済的体力を復活させて新たな段階への挑戦をスタートさせるべきである。それらのリセットについて私は「The Great Reset of JAPAN」と名付けた。

政策の考え方

政策というものは対象によって進め方が異なる。対象が小さければ間口の狭い限られた効果を狙った方策をとればいいし、対象が大きければ広範なドラステックな政策が必要となる。「The Great Reset of JAPAN」の場合については、もうこれ以上ないほどの巨大な政策が必要となるだろう。

 日本の場合、経済の停滞期に入ってもう30数年に及ぶ。約3分の1世紀である。この停滞期を打破することは途方もないエネルギーを要するに違いない。誰もがやったことのない荒唐無稽ともとれるような政策の展開が必要となるだろう。一体何をどうして行ったらいいのかということなのだが、私は今の政治・経済の基本となる常識を変えていくことに他ならないと思っている。その常識を変革していく過程において、社会資本の再構築であったり、産業構造の転換であったり、また科学技術の向上などを断行することによって、国民の皆さんの労働機会を格段に増やし、さらに労働のクオリティーが高くなっていくことによって還元をしていく。つまり、国民所得を大きく伸ばしていくことに繋げていく。これらのことを長期間に渡って回していくのである。夢のような計画であるが、不可能ではないと考えている。

具体的な政策の内容

さて、具体的な内容が大切だ。まず現在の国の在り方を変えていくことが必要である。国のシステムを変革していくことによって新たな事業が生まれてくる。そこには新たな生産が生じ労働が求められる。それもかつてのような労働ではなく、もっとハイクオリテーなものだ。国民の働く場を増やし所得を増やしていく。まずそこが大切な基本であろう。国民が更に豊かになっていけば周辺の環境や制度も変えていくことになるだろう。そこで新たな生産が生じ、国民のビジネスチャンスが更に増していくだろう。これを繰り返し回して行くのである。

 

それら各々についてはセクションを設けてそのつど説明をしていくので列挙していく。

(1) 首都の機能を全国の要所に分散する。

(2) 県を廃止して道州制を敷く。市町村合併の促進。

(3) 第2次所得倍増計画の実施。

・産業構造の転換

・社会資本の再構築

・空路整備と物流改革

・農地改革(遊休農地、耕作放棄地の管理改革)

・全国観光地化改革

(4) 教育改革。(義務教育の見直し、高校大学の改革、人材育成への投資制度)

(5) 国民の健康改革。医療制度の改革。

(6) 基本的な制度の改革。

・年金の改革

・ 首相公選制について

・ メディアのあるべき姿

これら一連の政策を時間的なスパンを設けて実施していく。ものによっては短時間で目的を達成できるものもあれば、長期にわたって計画を遂行せねばならないものもある。それらは(1)から(6)まで、すべてをコーディネートしながら綿密なスケジュールのもとで実施されなければならない。なぜなら全てがうまくいってこその「The Great Resetof JAPAN」だからである。