県の廃止、道州制の導入
県という行政組織は今本当に必要なのだろうか。何のために必要なのだろうか。私にはその理由が見つからない。県よりももっと大きなくくりで行政のあり方を構成し直してもいいのではないのか。
かつてから道州制というものは形をいろいろと変えながら幾度となく議論されてきた。遡る事約1世紀前に州制ということで議論があったと聞く。更には戦後まもなく道制案と州制案が内閣で議論されている。ごく最近のことであれば2006年に国の地方制度調査会が具体的な道州制の区域例を発表したが、議論は百家争鳴を呈しまとまらなかった。各県の県庁所在地や行政さらには民間の思惑の違いは溝を埋めることが出来なかったのである。首都機能移転においても同様であって、よくある話なのだ。しかしこれではいけない。政策には賛成、反対は付き物だが、どこかでマクロの視点で改革を断行せねば何も変わってはいかない。
さて繰り返しになるが、私は県というくくりはもう必要ないと思っている。これだけ交通網が発展を遂げ情報は瞬時に全世界を駆け巡る世にあって、1世紀半も前に定められたくくりはもっと時世に合ったものに変えていくべきなのである。ただ変えることによって驚くほどの行政効果があるわけではない。都道府県の地方公務員が何十万人か何百万人かは定かでないが削減され、それらの人件費を含む経常経費が削減される、ということだろう。しかし、停滞を起こしている経済にショックを与えてResetするという目的に対して1つの起因になるのではないのかと考える。
市町村のさらなる合併が必要
そしてさらに市町村の合併が必要であろう。
皆さんご存知のように市町村の合併については平成の合併として2000年代当初に行われてきた訳だが、まだ1700以上にも及ぶ自治体が存在するのだ。中には人口が千人にも満たない自治体も沢山ある。これらの自治体が一つの自治体として存在せねばならない理由がわからない。首長がいて議会があり多くの職員をかかえ役所を有する。もういい加減適正規模の基礎的自治体にまとめたらどうだろうか。私にはそう思えてならない。適正規模というものについては人口が何人位がいいのか、面積はどの位がいいのかは、その時に議論をすればいいだろう。とにかくさらなる市町村の合併は断行すべきである。