昨年のプロ野球は新型コロナウイルスによる影響で開幕が2ケ月半以上も遅れ、試合数も120試合に削られたあげく、タイトなスケジュールの強行によってペナントレースの全日程終了が11月中旬、その上日本シリーズはその直後に実施という前代未聞のシーズンとなった。
ご存知の通り、日本シリーズはソフトバンクが巨人を4タテ、昨年から8連勝という圧倒的な強さを見せた。我々巨人ファンにすれば、何をやっとんのじゃコラー!、と叫びたくなるようなシリーズでありました。しかし、私にはこうなりそうなことは予想しとったんですよ、本当は。こんな事、野球評論家の方々もあまり言わないけれど、今年の巨人は、最終的には勝率.598、7.5ゲーム差で楽な優勝だったんですけど、マジックが点滅してから、特に最後の30試合の試合っぷりと言ったら、なんじゃこりゃーだったでしょう。
私はさっそく調べてみましたよ。91試合目から最後の120試合目までの30試合の内容を。何と30試合の勝率が、.384なんですよ、驚くことに。ちなみに最後の30試合で順位を付けていけば、首位は中日 .633,、2位が広島 .615、3位が阪神 .592、4位がDeNA .482、5位に巨人 .386、6位がヤクルト .269、となるわけです。これじゃどう考えてみても勝てんでしょうなー、日本シリーズは。大体、ソフトバンクにしてみれば、セリーグ5位のチームと日本シリーズを戦ったというわけで、これは楽だったでしょう。腹の中ではワハハハと大笑いしながら試合しとったんじゃないですかね。
さて、巨人に対して苦言を呈します。原監督、大体セリーグ優勝が視野に入ってきたら長かったペナントレースの中で戦ってきた主力選手たちの疲れを取りながら日本シリーズに向けて実のなる実践を交えた試合運びに変えていく。そして、好調を維持しながら日本シリーズに突入するってのが定石でしょう。それが、最後の30試合で .384というのはいったい何なのでしょうか?こんな事って、見たことありませんでしたよ、私は。特に常勝巨人軍の戦いっぷりの中では皆無じゃないでしょうか。選手も選手です。こんな30試合をプレイして、このままではいけないと思わなかったのですか?あっ、抜けてました。コーチも何をやっていたんですか。アホじゃあるまいし。と、あまり言いすぎてもと思いますが、私は巨人を愛しているから言うんですよ。愛なんですよ、愛。わかってください。
さて、2021年はソフトバンクに一矢報いて頂きたい。これは義務です。プロなんですから、3年連続4タテで負けた、なんて絶対ダメ。ああ、私もついつい弱気になっていました。そんなんでなくて、日本シリーズに絶対勝利して頂きたい。これこそが義務です。あっ、その前にペナントレースがありました。ペナントレースでは絶対に優勝をしてください。いや、優勝せねばなりません。なんとも、そこがなければ日本シリーズもありませんからね。ねー、原監督。よろしくお願いしますよー、本当に。我々がすっごく美味しくビールが飲めますように。そして、夜はぐっすりと心地良く眠れるようにね。祈必勝。
伊藤弘明