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菅政権への間合いをはかりかねるメディア

突然の辞任に当惑するメディア

8月28日に安倍総理が突然辞任を表明した。田崎史郎氏など、ごく少数の方は予測していたが、大方の皆さんは突然の辞任表明に驚愕した。自民党の幹部の皆さんも寝耳に水の話だったようだ。ただ、二階幹事長は当初安倍総理の4選もあり得ると喧伝していたが最近は石破茂氏や岸田文雄氏、菅義偉氏らと会談を重ねていた。

 

安倍総理の振る舞いを見ていて、4選はないなと踏んでいたのであろう。独特の嗅覚を持つ政治の達人だけに見極めも行動も早い。さて、困ってしまったのは安倍総理に対して常に批判を繰り返してきたメディアである。政権に対して、いかなる政策や動静においても批判することはあれ決してほめないというスタンスのつっかい棒を外されてしまった。


さて、どうしたものかという慌てぶりが伝わってくる。そのうえ菅内閣の支持率が60~70%に急上昇したため、メディアも国民の歓迎ぶりに抗することもできない。私は笑いをこらえてしまった。新政権が発足すると100日間はハネムーンと称してメディアも辛辣な報道を控えるという。安倍政権が去ったメディアは菅政権に対するスタンスをはかりかねている。このような機会をとらえてメディアも政治に対する報道の在り方をじっくり考えてみるといい。多くの国民の方々も批判ばかりの報道にうんざりしている。

                                              伊藤弘明