前から感じていたのだけれど、フジテレビの報道局解説委員室上席解説委員の平井文夫氏が立派だと思うことが度々ある。2020年8月7日放送のバイキングにおいて、「世界の中で、日本のように9時から5時まで国のトップを国会でつるし上げるような国はない」と言った。新コロナウイルスの蔓延に伴う国会開会の必要性という議論の中で、総理が国会に拘束されてやるべき仕事に支障が出てしまうのではないかという危惧の一端での発言である。
メディアの組織の中で、論説の責任者というポジションを背負い、適格で冷静な解説は立派である。雇われのキャスターやコメンターターとは違い、いたずらに番組の方針に沿った一方的な発言とは異なる実に評価されるべきものだ。フジテレビの姿勢も立派だ。それに比べて、TBSの報道特集のキャスターなどはおかしい。平井文夫氏と同じような経歴を踏んできたにも関わらず、番組の方針か、はたまた主観によるものか、一方的な番組の進行を行っている。現実のいろいろな状況を踏んで論評すべきではないか。雇われの身の悲しさか。そんな事を感ずるコロナ渦中、猛暑日での私の独り言である。
喜多寺 桜